明光義塾ではたらく「人」を伝える

エンタメ業界から教育の道へ 人を楽しませる喜びを味わい続けたい

 

明光義塾では多彩な経歴を持つ人々が働いています。なかにはかつて芸能の仕事に携わっていたという人も……。あらゆる経験が生きる教育の世界で、過去の経歴をどのように生かしているのか、千城台教室の永島慎司教室長に聞きました。

 

 

オーナーの熱意に触れ、バンドマネージャーから塾講師へ

――明光義塾で働く前はどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

バンドのマネージャーをしていました。学生時代に先輩が組んでいたバンドがデビューし、サポートをしていた私も一緒に芸能事務所に入ったのです。その後、同じ会社内で別の仕事をすることになり、自動車などの設計の営業、人事、総務など幅広い仕事にチャレンジしました。しかし今ひとつ自分自身に対して納得感のある仕事ができず「人生このままなのだろうか」と思っていたころに、明光義塾のフランチャイズ教室を経営する弊社(株式会社みらい想研)代表の堀内に出会ったんです。堀内の地域や子どもに対する熱い想いに触れ、堀内が独立するタイミングでまずはアルバイト講師として働くことにしました。

 

――塾講師の仕事をどのように感じましたか?

未来をつくる素晴らしい仕事だと思いました。子どもたちの日々の成長を見守ることがこれほど楽しいことだとは、やってみるまで想像もしませんでした。その後、オーナーの堀内が2教室目を開校することになったため、そのタイミングで教室長となりました。

 

演出を考えた経験が、教室づくりに生きる

――教室長のお仕事をどのように感じていますか?

楽しいですね。教室長の仕事はこれまでの人生経験が全て生きるんです。無駄なことなどないと知りました。バンドのマネージャー時代に僕がしていたことはスケジュール管理だけではありません。ステージに上がることもありましたし演出のアイディアを出すこともありました。どうすればお客さんに喜んでもらえるかを常に考えていたんです。それが、教室でも生きる。生徒に楽しんで勉強してもらうにはどうしたらいいか、教室に来ることにワクワクを感じてもらうには何が必要なのかを考えて実行に移すことができるんです。こんなに面白い仕事はなかなかないのではないでしょうか。

 

 

教室は講師も生徒も保護者も含めてひとつのチーム

――永島教室長が子どものころは、どのような子でしたか?

大人しい子でした。結構周りの人がいつも手を差し伸べてくれるタイプ。いつも守ってくれる子たちが側にいました。今も決してアグレッシブな性格ではありませんね。

けれど、実はこれが結構プラスに作用していると感じます。なにせ、教室は一人では作れません。講師も生徒も保護者も含めて教室はチームです。みんなで良くしていこうという意識がなければ健全な教室にはならない。だから僕は講師にも生徒にもどんどん意見を聞いて、協力を仰ぎます。

 

――みんなの意見を大切にした教室運営を心がけているのですね。

すべてがそうというわけではありません。たくさん話は聞きますし、気持ちには寄り添います。けれど、最後は教室長の権限をもって独断をしますね(笑)。責任を持って、僕が生徒自身や教室のために最もいいと思える選択をします。

 

――教室運営において大切にしていることは何でしょうか。

とにかく僕が一番大切にしているのは、講師たちが働きやすい環境をつくっていくこと。延いてはそれが生徒たちのためになります。教室のモットーは「明るく元気に楽しく」。それを実現するために、講師たちの仕事以外の相談にものっています。学生講師たちからは就活のときの話などをよく聞きますね。成功して嬉しかったことも、失敗して悔しかったこともここで吐き出してもらう。そうすることで、生徒たちの前では元気よくいてもらえると思うんです。

講師たちには「自分の子どもや親戚の子を通わせたいと思える教室にしよう」と話しています。そのためには安心して通わせられる雰囲気づくりや豊富なコミュニケーションが大切です。

 

日々の成長を楽しみながら、大切な一日を積み重ねることが実績につながる

――教室長になってよかったと感じたエピソードはありますか?

大学を卒業した元生徒たちが訪ねてきてくれたときは、うれしかったですね。成長を感じ、彼らの人生の一部になれたのだと思いました。

運営しているのが塾である以上、やっぱり成績を上げたり合格実績を出したりしなくてはならないというプレッシャーはあります。でもそのためにできることは日々の授業の積み重ねだけ。毎回の授業でいかに考えさせるか、少しでも自信をつけてもらえるようにするか。日々を全力で積み重ねていくことが大きな実りにつながるんです。

 

――プライベートの時間は確保できていますか?

もちろんです。プライベートが充実していなければいい仕事はできません。土曜日は出勤していますが、日・月はしっかりと休み、子どもと過ごしたり趣味の神社めぐりをしたりしています。

 

――教室長にはどんな人が向いていると思いますか。

明るく元気で前向き、楽しいことが大好きな人はまず向いているでしょうね。少なくとも、子どもと接するときは素直にそのような態度ができる人。子どもの成長を日々感じながら一日一日を全力で積み重ねていくことがやがて合格につながるので、それができる人はとても向いていると思います。