明光義塾ではたらく「人」を伝える

生徒から講師、そして教室長へ 誰もが成長できる場所、それが明光義塾

 

戸越銀座教室の教室長を務める千葉春菜さんは、子ども時代には生徒として、また学生時代はアルバイト講師として明光義塾に関わってきました。生徒、講師、教室長とそれぞれの立場を経験してきた千葉さんだからこそ語れる、明光義塾の魅力や仕事への思いを伺いました。

 

裏方でサポートするのが得意な生粋の“明光義塾っ子”

――明光義塾で働き始めたきっかけを教えてください。

私は中学、高校と明光義塾の生徒であり、大学時代はアルバイト講師をしていた、生粋の“明光義塾っ子”です。生徒と講師、どちらも経験していることもあって、就活では希望する就職先の一つとして面接を受けたところ、内定をいただいたのがきっかけで働き始めました。当初の予定ではすぐに教室長になる予定だったのですが、経験もないまま一つの教室を任されることに不安があったので、先輩社員と二人で「ダブル教室長」という形で、中野区の教室を担当していました。その後、4カ月で独り立ちし、のちに戸越銀座教室へと異動し、今にいたっています。

 

――子どもの頃はどんなタイプの生徒でしたか?

小中学生の頃は学級委員や生徒会長を率先して引き受けるタイプでした。また、高校時代は野球部のマネージャーをしていて、選手一人ひとりがストレスなく道具を使えて、スムーズに練習に入っていけるよう準備するのに喜びを見出していたのを覚えています。大学時代も学生会に所属し、式典やイベントの運営を行うなど、振り返ってみると、裏方に回って周囲の人たちのサポートをするのが好きだったんだと思います。

 

――子ども時代、勉強は好きでしたか?

小中学校ではがんばっていたのですが、高校入学後は部活にばかり熱中していて、成績順位は下から数えたほうが早かったですね。高校は同じレベルの人たちが集まるので、中学では成績上位だった子も、平均かそれ以下に順位が下がることがあります。まさに私がそれだったのですが、今となってはその経験も生徒の気持ちを知る上では役立っています。私と同じように高校で壁にぶつかった子たちには、「自分ごと」としてアドバイスできますからね。

 

 

生徒と保護者が納得して進路を決めるための架け橋になりたい

――教室長として普段から意識していることはなんですか?

教室長と講師の仕事で大きな違いは、保護者への対応です。講師は生徒に教えることが仕事であり、基本的に保護者との面談などは教室長の仕事です。そこで私が一番意識しているのが、保護者と生徒の架け橋になるということ。教室長は生徒本人とも話しますし、保護者とも面談を行います。つまり、どちらの悩みも聞くわけです。例えば、保護者から「成績のことで、ついきつく言い過ぎてしまう」という声を聞けば、子どもがどれだけ教室で勉強をがんばっているかを伝えます。また、生徒から「親に怒られてばかりで…」と聞けば、親の思いをしっかり伝えます。どちらも相手を思ってのことなので、関係をこじらせることなく、どちらも納得のいく進路へ導くのも私の仕事だと思っています。

 

――親子関係にとっても大切な役割を担っているのですね。

そうですね。中野区の教室にいた時、お母様が看護師として働く、中学生の女の子の生徒がいました。母親は自分と同じく看護師の道を歩んでほしがっていたのですが、その生徒はまだ進路に迷っていたんです。そこで、私はお母様と幾度も話し合い、どんな道を選んでもサポートできる体制作りをしていました。ですが、その生徒が高校生になってすぐに、私は今の教室への異動が決まってしまって。それを聞いた彼女が「離れたくない」と泣いてくれたのには、私も思わずもらい泣きしてしまいました。お母様にも感謝の言葉をいただき、少しは彼女の心を支えられていたことを今も誇りに感じています。

 

 

たくさんの笑顔や「ありがとう」に触れられる仕事

――千葉さんにとって明光義塾はどのような場所ですか?

すべての人が成長できる場所だと思っています。生徒は講師から勉強を教わりながら成長していき、講師は生徒を育てる経験によって自身も成長していきます。そして、教室長も教室を運営していく中で、生徒や保護者の方々との交流により成長していく。つまり、どの立場で関わっていても学びがあるのが明光義塾だと感じています。

 

――これから明光義塾の教室長を目指す方へメッセージをお願いします。

毎日子どもたちとこれだけ楽しく会話ができて、生徒たちの笑顔や、保護者の方からの「ありがとう」に触れられる仕事は少ないのではないでしょうか。他の業種から転職されてきた方は、「こんなに人から感謝の言葉を聞く仕事だとは思わなかった」と驚かれるくらいです。私自身、「仕事に行きたくない」なんて思うことが本当にない。私に今日話したかったことがある子がいたらと思うと、休むのももったいないとさえ思います。子どもたちや保護者の方々に必要とされていることを実感できる、本当に楽しいお仕事です。